日本三大仇討ちの一つ「曽我兄弟の仇討ち」父の復讐に生きた兄弟の結末は…【鎌倉殿の13人】:2ページ目
かくして兄弟は捕らえられて鎌倉へ連行。梶原景季(演:柾木玲弥)や和田義盛(演:横田栄司)らが命乞いをしたものの、頼朝は謀叛人を赦そうとしません。
由比ヶ浜へ引き出され、いよいよ斬られんとするところへ畠山重忠(演:中川大志)が重ねて命乞いしたことで兄弟は赦されます。
「もう仇討ちは諦めなさい!」
母は筥王丸を出家させようと箱根権現に預けますが、脱走して兄・曽我十郎祐成(一萬丸が元服・改名)と共に北条時政(演:坂東彌十郎)を頼りました。
兄弟を受け入れた時政は、筥王丸を元服させて烏帽子親となり、自分の名前から一文字を与えて曽我五郎時致(ときむね)と改名させます。
武士の姿となって曽我家へ戻ると、母は夫に累が及ばぬよう兄弟と絶縁。兄弟としてもこれで仇討ちを果たしても母に累が及ばなくなりました。
この頃、十郎は大磯の遊女である虎御前(とらごぜん)とねんごろに。兄弟が仇討ちのチャンスを狙っていると、頼朝が富士の裾野で巻狩りを実施するとの情報が。
そこにはにっくき祐経も参加。千載一遇のチャンスに、曽我兄弟は血沸き肉躍るのでした。
果たして建久4年(1193年)5月28日、曽我兄弟は夜陰に乗じて祐経を襲撃。みごとに討ち果たしたのですが、十郎は仁田忠常(演:高岸宏行)に討たれ、五郎は生け捕りにされます。
頼朝は五郎の武勇を惜しんで助命しようと思いましたが、祐経の遺児である犬吠丸(いぬぼうまる。犬房丸)が泣いて訴えたため、憎悪の連鎖を断ち切るべく五郎を処刑したのでした。