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平安時代の歌人・西行が詠んだ歌に華麗に返した最強&伝説の遊女「江口の君」

平安時代の歌人・西行が詠んだ歌に華麗に返した最強&伝説の遊女「江口の君」:2ページ目

妙は、西行の歌に華麗に返した

困った西行は、ひとつの歌を詠みます。それは、

「世の中を いとふまでこそ かたからめ 仮のやどりを おしむ君かな(意味:この世の執着を捨てて出家することはあなたにとって難しいでしょうが、雨宿りもだめだとは、意地悪な人だ)」

というもの。

これに対し、妙はほほえんで

「世をいとふ 人としきけば 仮のやどに 心とむなと おもばかりぞ(意味:あなたはこの世の執着を捨て出家された方ですから、一時的であれこんな仮の宿に心とどめるようなことをなさいませんようにと思ったのです)」

と当意即妙に返したと言われています。

やりとりは伝説に

この軽妙な返しに感心した西行。二人は意気投合し、その夜は語り明かしたと言われています。どちらの歌も「新古今和歌集」に載っています。この話は謡曲や能楽の「江口」になっています。

いかがでしたか?この記事が、みなさんが少しでも歴史の面白さに興味を持つきっかけになれば嬉しいです。

 

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