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まさに「友の友たり」!平安貴族・伴友足がみんなと分かち合った鹿肉と思い出

まさに「友の友たり」!平安貴族・伴友足がみんなと分かち合った鹿肉と思い出:3ページ目

終わりに・武人として理想的な最期

まさに友達の中の友達……「友の友たり」もとい伴友足ですが、承和10年(843年)
1月5日、68歳でこの世を去ります。

「あぁ……そろそろ死ぬな」

自らの死期をさとった友足は沐浴して心身を清め、束帯(そくたい。男性貴族の正装)をまとうと、座したまま安らかに息を引き取りました。

なかなかこのような美しい死に方はできないもの、よほど平生からの覚悟と鍛錬を積んだのであろうと人々は賞賛。武人ならばかくありたしと願う理想的な最期と言えるでしょう。

どこまでも清々しい一生を送った伴友足。その生き方を少しでも見習いたいものです。

※参考文献:

  • 森田悌『続日本後紀 下 全現代語訳』講談社学術文庫、2010年10月
 

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