手洗いをしっかりしよう!Japaaan

実は長野県に日本の首都が移転する話があった!?反故になった長野への首都移転計画とは

実は長野県に日本の首都が移転する話があった!?反故になった長野への首都移転計画とは

松代が首都機能として選ばれた理由はいくつかありますが、岩盤が爆弾にも耐えられるほど地質的に硬く、また堀削に適していたという点、また、地下施設建設にも十分な面積があったことや東京から離れたところにあり、飛行場が近くにあったことなどがあげらます。

現在、松代大本営は、皆神山地下壕は崩落が激しく非公開。舞鶴山地下壕は戦後すぐに気象庁が地震観測に活用、年1回だけ公開されています。

象山地下壕は地元の高校生の保存活動もあって、’90年から市が一部公開している観光名所として残され、地下壕の一部が一般公開されています。地上には天皇御座所、皇后御座所、宮内省になる予定だった建物などが残されており、当時の様子の一端を知ることができます。

いまだに人気を誇っているアニメ「ヱヴァンゲリヲン」ですが、アニメの設定では2000年9月13日に東京が壊滅し、2001年に長野県松本市に首都を遷都したことになっています。このエピソードの着想は、この幻の首都移転計画が元になっているのだとか。

敗戦で実現しなかった首都移転計画。もし実行されていたら、日本の戦後の様子は、だいぶ変わったものになっていたかもしれませんね。

 

RELATED 関連する記事