「鎌倉殿の13人」義円を妬む義経、そして…第11回放送「許されざる嘘」振り返り:3ページ目
恋のバトル、侍所別当、夫への苛立ち……そして次回へ
以上、第11回放送「許されざる嘘」のタイトル部分を振り返ってきました。
その他いろいろ見どころだらけですが、いくつかピックアップしていきましょう。
義時が頼朝の媒(なかだち)で八重姫と見合いをするも見事にフラれ、三浦義村(演:山本耕史)にからかわれるシーン。
義村「男女の仲なんてもんはな、フラれてからが勝負だ……面白い顔をするなぁ。俺は友の女に手は出さない。でも、これからは違うぜ。好きにさせてもらう」
この「友の女に……」云々は、後に同族を裏切った義村たち三浦一族が「三浦の犬は友を食らう」と罵倒されたことにかけているのでしょうか。
今回の例なら「三浦の犬は、友の女に手を出す」と言ったところですね。
また、和田義盛(演:横田栄司)は以前(第6回「悪い知らせ」)おねだりした侍所別当に任じられましたが、まさに瓢箪から駒。「一度口にしたことは必ず守る」よくも悪くも、それが頼朝という伏線でした。
当人、別当になって何をするのか分かっていない様子でしたが、史実の義盛も恐らくそんなところでしょう。
一生懸命だけどさすがに頼りないということで、白羽の矢が立った梶原景時。次官である侍所所司に任じられる大抜擢です。
後に義盛が不始末の数々をやらかしたことで、いつしか別当と所司が入れ替えになってしまうのですが、それはまた後日のお話し。
りく(演:宮沢りえ)「悔しくはないのですか。近ごろの佐殿はしい様を軽んじておられます。上総介殿はまるで御家人筆頭のようだし、今度は梶原殿。しい様がどんどんかすんでいます」
近ごろ夫の存在感が薄いとご機嫌斜めなりく(牧の方)。出世よりも家庭が大事な北条時政(演:坂東彌十郎)にイラつき気味。
時政「平家を京から追い出せば、わしらが向こうで暮らすこともあるだろう。京へ戻るのがお前の夢であったな。必ずかなえてみせる。かなえてみせるから……」
愛しい妻を何とかなだめる時政でしたが、そろそろ悪女の片鱗が鎌首をもたげそうな気配です(※いや、「あれ」についてはどう見ても頼朝が悪いのですが……)。
終わりに
そして次週放送の第12回は「亀の前事件」。恐らく歴史好き&情報の早い方については「あれ」のことだとお察しかと思います。
亀の前、とは江口のりこ演じる亀のこと。ついに頼朝の浮気がバレ、政子は強烈な反撃に出るのですが……懐妊時、般若のような顔芸?を見せていた政子は、その伏線だったのでしょうか。
果たして政子はどんな顔をして、頼朝はどんな言い訳をするのでしょうか。今からちょっと怖いですね。でも見ずにはいられない……こうご期待!