吉田松陰の黒歴史!?禁欲的な松陰先生もアレの誘惑には勝てず…:2ページ目
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それでも大福には勝てない!松陰先生は甘党?
そんな倹約に努めていた彼が唯一の楽しみとしていた「大福」。当時、大福は1個4文(今の金額にすると70円)くらいで売られていました。
ときどき購入して、勉強の合間に食べていたとされています。本人は意識していなかったかも知れませんが、勉強して頭を使うと脳が糖分を欲するのはいつの時代も同じなんですね。
今は大福といえば甘いものが主流になっていますが、当時は「塩あん」が普通でした。
もともと「大福」は室町時代後期の終わり頃に生まれたもので、日本では長らく砂糖が高級品だったことから、比較的手に入りやすい塩でもって味付けをしていたのです。
さて吉田松陰は、先述した費用録(家計簿)によると、1か月の間に6回「大福」を買っています。
このことについて彼は「誘惑に負けて買い食いをしてしまった、この記録を見返すと恥ずかしく自分にがっかりする」と述べています。
普段からストイックだった吉田松陰も、大福の魅力には勝てなかったんですね。
後世の目線で見ると、むしろ、大福を買うために節約していたようにも見えるかも?
ストイックな「松陰先生」は、「大福」によって息抜きをしていたのです。なんだか微笑ましいですね。
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