捕まると3年以内に命を失ってしまうという世にも珍しい「護法祭」って知ってる?:2ページ目
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お祭り参加も命がけ
境内に灯りのためのたいまつが燃え盛る中、護法実は使い鳥のように両手を広げて、飛び跳ねるような特殊な動作をしながら走り回ります。
時に人間いすに腰掛けて休息を取りつつ、約1時間ほどお遊びをします。
参加者は捕まらないように逃げ回ることが求められます。
鬼ごっこではないので、ただ観ている分には、追いかけてくることはありません。
しかし、参加者のなかにはやじったり、フラッシュを焚いたり邪魔をしたりして、バチが当たるようなことをする人もいます。実はこれは、護法実の逆鱗に触れてしまうかも知れない危険な行為なのです。
護法実が身を清い状態にするのと同じで、そうしたお遊びの最中に邪魔をしたり、心身が汚れている者が現れると、護法実に捕まって「3年以内に死ぬ」とされています。
捕まった人は霊を落としてもらえるのですが、中には命を落とした人もいるらしく、3年は気をつける必要があるとのことです。
また、「祭りを行わなかった年には災いがあった」との寺の言い伝えもあるそうです。
ネットでは「リアル鬼ごっこ」また、「走る死亡フラグ」などと書かれており、滅多に見ない奇祭として取り扱われていました。
そのようにして、恐れられながらも親しまれている護法実や祭り自体を、地元の人たちは「ゴーサマ」と呼ぶのです。
世にも珍しい「護法祭」。ちょっぴり、怖いもの見たさで足を運んでみたい気もしますね。
参考資料
山陽新聞デジタル
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