「思いのまま」……の名通り。1本で紅・白・絞りと色を変える無病息災・厄除けの梅【後編】:2ページ目
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厄除け・無病息災の梅「思いのまま」
写真記事:招福の梅の枝「思いのまま」元旦より授与 北野天満宮
学問の神様・菅原道真は、こよなく梅を愛したことで知られています。そして、菅原道真を祀る「天神さま」では梅の紋や梅の木がシンボルです。
中でも、京都・北野天満宮の梅苑には50種類約1500本の梅があり、一般公開される2月初旬〜3月下旬は、多くの人で賑わいます。
そんな北野天満宮では、お正月に「思いのまま」の梅の枝を使った縁起物の授与を行っているのです。
境内の梅園の梅を剪定した際に出る枝に、「思いのまま」と書かれた短冊と厄除けの瓢箪を結びつけたもので、瓢箪の中には、厄除け・災難除け・無病息災のご利益がある玄米が入っています。
その枝は、自宅に持ち帰り花瓶に挿して定期的に水を差し替え大切に扱い、蕾が膨らんできたら暖かい部屋に置くと花を咲かせてくれるそうです。ちなみに玄米は、お米に混ぜて炊くとご利益が得られます。
何色の花が咲くのから、咲いてみてからのお楽しみ。一色しか咲かないことも白・紅が混ざって咲くこともあるそうです。
自分の意思を持つ梅「思いのまま」。盆栽で楽しむ方、庭先で育てる方も多く、「今年はどんな色合いになるのか」と楽しみにしているそうです。
梅の香りが漂う季節には、そんな「思いのまま」を探してみてください。ささやかなご利益が得られるかもしれません。
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