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コロナ禍の今だからお参りしたい!疫神を鎮め疫病退散にご利益がある今宮神社 【後編】

コロナ禍の今だからお参りしたい!疫神を鎮め疫病退散にご利益がある今宮神社 【後編】:2ページ目

疫病退散にご利益のある「あぶり餅」

境内右手にある朱色の神橋の先、東門を出ると、今宮名物の「あぶり餅」を商うお店が向かい合っています。東門から見て、左側が「一文字屋和輔(一和)」、右側が「かざりや」です。

「あぶり餅」とは、先端を細く割った竹串に親指大の小餅を刺し、炭火で炙り、白味噌のタレを塗った餅。994年の紫野御霊会に際し、供えられたのが始まりという大変古い歴史を持つものです。当時から、今宮神社参拝の折に食すると、疫病退散のご利益があるとされてきました。

「一文字屋和輔」創業は1000年といわれ、飲食店としては日本最古の歴史を有します。また、「かざりや」も少なく見積もっても400年以上の歴史があるという、両店とも驚くべき老舗なのです。

「あぶり餅」の味や価格(一人前500円)は同様ですので、その時の込み具合でどちらかを選べばよいでしょう。両店とも、通りに面した側に床机を置き、店内には座敷もあり、懐かしい雰囲気の中でのんびりと過ごせます。

そして、ぜひ見ておきたいのが「一文字屋和輔」の店内にある井戸です。創業以来1000年もの間守られている本当に貴重な古井戸で、清らかな水が湧き出しています。一言断ってから、見学させてもらいましょう。

今回は2回にわたり、疫病退散にご利益がある京都・今宮神社についてご紹介しました。現在、ワクチンの2回摂取により、一度は影を潜めていた新型コロナですが、オミクロン株という変異株が猛威を振るっています。

人類が根絶できたウイルスは、天然痘のみです。残念ながら、この先も人類は新型コロナと戦い続けなければならないでしょう。そんな状況の中、心のよりどころとして、ぜひ今宮神社への参拝をおすすめします。

2回にわたり、お読みいただきありがとうございました。

※今宮神社
住所:京都市北区紫野今宮町21
電話:075-491-0082
拝観:境内自由

※一文字和輔
住所:京都市北区紫野今宮町21
電話:075-492-6852
時間:10:00~17:00(水曜休)

※かざりや
住所:京都市北区紫野今宮町69
電話:075-491-9402
拝観:境内自由

◎参考文献
『京都札所めぐり 御朱印を求めて歩く 巡礼ルートガイド』[メイツユニバーサルコンテンツ(https://www.mates-publishing.co.jp/)・京都歴史文化研究会著(編集・撮影・執筆:高野晃彰)]

 

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