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妊娠するのは〇〇〇の仕業!?古代日本人の「セックス観」と「自然観」のつながり

妊娠するのは〇〇〇の仕業!?古代日本人の「セックス観」と「自然観」のつながり:2ページ目

雷は稲の「つま」

でも昔の日本人の頭の中では、両者は本当にセックスしていたのです。その結果、稲が妊娠して豊かな実りを迎えるのだと考えられていました。

ここで豆知識ですが、もともと「つま」という言葉は、女性を示す言葉ではありませんでした。「つま」とは男女関係なく「相手」「つれあい」「配偶者」の意味で、この言葉の名残は「刺身のつま」「つま戸」などに残っています。

で、稲妻ですが、これはつまり「稲を妊娠させるつま(配偶者)」、つまり男性の夫のことを指します。

余談ですが、漫画『ONE PIECE』にイナズマというキャラクターが登場しますね。これは男女の性を併せ持つという特徴を持った人物でしたが、おそらく「稲妻」の「つま」という言葉が昔は男女に関係なく使われていたことを表しているのでしょう。

雷は稲とセックスするのです。ちなみに、さらに昔の人々は雷のことを「稲交(いなつるび)」と呼んでいました。「つるぶ」もセックスを意味する言葉で、現代の「つるむ」という言葉の語源です。

もしかすると、性行為における絡みつきのイメージから、植物などの「つる」という言葉もここから生まれたかも知れません。

3ページ目 「雷エネルギーで稲がよく育つ」は迷信か?

 

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