Japaaanではこれまでに、江戸時代〜明治時代に作られたさまざまな図案集を紹介してきましたが、今回紹介するのは『古代模様集』という図案集です。
この手の古典籍は『古代模様集』『古代文様集』『古代文様雛形』などなど、さらに初編、二編に分かれるなど、名前がとても似ていて、どれがどれだか把握するのが難しいのですが、これは明治16(1883)年に刊行された図案集で、古くから使われてきた膨大な数の文様が紹介されています。
描かれている文様を見る限り、オリジナルではなく着物や陶器、絵画などで利用されていた文様をまとめたものなのかと思います。明治時代の書籍ですが、描かれている文様は明治時代よりもさらに遡った頃から使われていたものであり、古くから日本で使われてきた文様を学ぶのにはピッタリの古典籍でしょう。
デザインや絵画に携わる方にとってきっと役に立つ資料になるかと思います。
なお、同様のテイストのもので以前紹介した「古代唐草模様集」というものもとても勉強になるのでおすすめです。合わせてチェックしてみてください。
無料オンライン公開!唐草模様だけにフォーカスした明治18年の図案集「古代唐草模様集」
以前、古来から親しまれてきた「唐草模様」を徹底的に紹介した明治時代の図案集「唐草模様雛形」を紹介しましたが、[insert_post id=84216]今回も唐草模様にフォーカスした図案集を…
それでは、明治時代につくられた図案集『古代模様集』をご覧ください。
図案集『古代模様集』を見る
画像:ARC古典籍ポータルデータベース 資料No.チ09_04075