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鎖国中の江戸時代、幕府がキリスト教国のオランダとも貿易を続けていた理由
鎖国中でも貿易をしていた国々
脅威となりかねないキリスト教のさらなる流布を防ぐために鎖国をおこなった日本でしたが、まったく他国との交流を絶っていたのかというとそうではありません。
キリスト教を信仰していない中国などの限られた国のほか、キリスト教国であるオランダとも交流がありました。
日本とオランダの貿易は約200年続き、出島に来日してきたオランダ人からは西洋の医学や科学を学んだとされています。
また、1823年にはシーボルトというオランダの医師が「鳴滝塾」を開き、市民の治療の実演や診察方法など西洋の医学を広めました。
先進国の発達した文化や他国の情報を伝えてくれるだけでなく、日本ではキリスト教の布教をしないと約束したオランダは、幕府にとって都合のよい貿易相手だったのです。
鎖国したにもかかわらず、キリスト教国のオランダと貿易を続けていたのは、先進国の文化や他国の情報を得るためでした。
つまり鎖国は、「いいとこどり」をしようと考えた幕府の苦肉の策とも言えるでしょう。
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