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奈良時代に唐で大出世するも”日本に戻れなかった”不運すぎる遣唐使・阿倍仲麻呂

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難破した阿倍仲麻呂のその後

阿倍仲麻呂を乗せた難破船は、翌日になっても日本へ帰国することはありませんでした。

そのことから、親友であった李白も「明月帰らず 碧海に沈む」と阿部仲麻呂を月にたとえた詩を詠い、阿倍仲麻呂の死を悼みました。

しかし、阿倍仲麻呂は遥か南方にあるベトナムで漂着し、なんと生存していたのです。

船は大破し、同船していた100人近い仲間たちも現地の住人に襲われてしまうなど大変な状況に見舞われたものの、阿倍仲麻呂を含む10名ほどは無事でした。

その後、阿倍仲麻呂は日本への帰国を諦め、唐への帰国を果たします。そして、再び唐で仕事に励み770年にその生涯を終えました。

唐に居ながら文明の発展に貢献した阿倍仲麻呂

運悪く日本には帰れなかった阿倍仲麻呂ですが、唐では出世し、華やかな功績を残して生涯を終えています。

日本では、唐での功績や活躍ぶりからすれば注目される機会は少ないですが、多くのことを大和国に伝え、文明の発展に貢献した1人であることは間違いありません。

 

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