南部・下北・津軽…青森県の3大方言による交通安全スローガンが絶妙な味わい!:2ページ目
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青森方言が東西に分かれた理由?
戦国時代末期、青森県から岩手県北部にかけて支配していた南部(なんぶ)氏に対して、その家臣(一族との説もあり)である津軽為信(つがる ためのぶ)が謀叛を起こし、独立したのでした。
そのため、南部地方では津軽地方に対して「裏切り者」と非難し、津軽地方も南部地方に対して「家臣を統率できなかったくせに、いつまでも主君ヅラするな」と負けていません。
現代でもたまにテレビ番組などで「南部と津軽は仲が悪い?」特集が組まれ、お互い「仲が悪いんじゃない。言葉が通じないだけだ(大意)」と言い合っています。
本気で憎しみ合っている訳じゃないのでしょうが、もう400年以上も昔のことですから、そろそろいいんじゃないでしょうか。
それはそうと、青森県警察では他にも方言を活用した広報標語(スローガン)を募集しており、県民から寄せられた豊かな表現を味わうことが出来るので、のぞいてみると楽しいですよ。
※参考:
方言を活用した広報標語 – 青森県警察
※参考文献:
佐藤和之ら編『日本のことばシリーズ2 青森県のことば』明治書院、2003年6月
佐藤亮一監修『標準語引き 日本方言辞典』小学館、2003年11月
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