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お正月によく飲む「お屠蘇(とそ)」の由来は?薬っぽい味の中身も調べてみました

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お屠蘇の飲み方

お屠蘇を飲むときには家族全員が東を向き、年少者から順番に「一人これを飲めば一家苦しみなく、一家これを飲めば一里病なし」と唱えて三つの盃を飲み干しますが、略式では一つの盃に少しずつ3度注ぎ、3度に分けて飲み干します。

年少者から飲むのは、若々しい生気を年長者に受け渡す意味がありますが、地域や家庭によっては年長者の知恵を若者に授ける意味で年長者からお屠蘇を飲むこともあるため「郷に入っては郷に従え」でいきましょう。

お正月にお屠蘇を飲む習慣は、発祥の中国大陸では唐(とう。7~10世紀)王朝時代に始まって現代は廃れている一方、日本では平安時代から現代に至るまで続いています。

これが転じて、日本ではお正月の席で飲む酒のすべてをお屠蘇と呼ぶこともあり、酒は「百薬の長」だからとつい飲み過ぎる方も少なくありませんが、お酒は楽しく適量が一番。また、アルハラにも要注意です。

どうか今年も、皆様が心身共に健康で幸せでありますように。

※参考文献:
加藤友康ら編『年中行事大辞典』吉川弘文館、2009年2月

 

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