浅草・光月町で「光月木工まつり」街角で感じる木の香り
「材木屋のある街角」
住む場所や年齢によって、普通の言葉と思うか、変わった言葉と思うかが、分かれる言い回しかも知れません。住宅や建築物の多くが木造だった昭和の中頃までは、「材木屋のある街角」というのが、極めて当たり前の姿だったようです。しかし、時代の変化と共にその姿は、街角から消えていきました。地域によってはまだまだ残ってるのかも知れませんが、昔と比べたら、比べ物にならないくらい減ってるんでしょう。木の匂いを嗅ぎながらの生活なんてのは、大半の人にとって縁遠いものになったわけです。
が、日本で一番鉄筋だらけであるはずの東京には、そんな「材木屋のある街角」のビジュアルが残るエリアが、あります。江戸時代から東京有数の材木問屋街として知られた、浅草の光月町がそうです。最近では、一葉桜に飾られた一葉桜光月通りを中心に商店街が広がり、あじさい祭や酉の市、冬のイルミネーションで有名ですが、街には現在もかなりの数の材木問屋が立ち並んでます。
そんな光月町で、木と触れ合うイベントが行われます。その名も、「光月木工まつり」。
2月8日と9日に行われるこのイベントの目玉は、二つ。「和紙の紙すき体験教室」と「木の自転車体験 木のおもちゃ工作工房」です。「和紙の紙すき体験教室」は、木の繊維質をたたきほぐす、日本古来の「紙すき製法」が体験できるというもの。「木のおもちゃ工作工房」は、ログハウスや東京タワーなどが作る野に加え、ペダルのない自転車にも乗ることができるというもの。
それぞれ面白そうですが、それ以上に街中で普通に木に接する、木の匂いを嗅ぐ醍醐味を感じられそうなイベントであります。お近くで、木の匂いがお好きな方は、是非。
- ”日本古来の紙すき製法で和紙を作ろう”「光月木工まつり」 – ValuePress!
- 一葉桜千束入谷振興会