裏切りの果てに…土地ではなく命を貰われた平安時代の武士・長田忠致に訪れた報い:2ページ目
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約束通り、美濃尾張を貰う
やがて平氏が滅亡し、頼朝が征夷大将軍として鎌倉幕府を開いた後、忠致は頼朝に論功行賞のため呼び出されます。
以前約束したことが現実になると意気込んで頼朝に会いに行きますが、これは真っ赤な嘘で忠致は捕まってしまいました。
そして忠致は義朝たちを討った尾張国野間にある松の木に磔にされ、頼朝にこう言われました。
「約束通り、身の終わり(美濃尾張)を与えてくれる」と。
その言葉通り、忠致は身の終わりを貰いました。
最後に
自身の保身を重んじた行動により、最後はあっけない結末を迎えた忠致。そんな忠致を見てしまうと、自分自身を大事にすることも大切だが、いき過ぎた行動にはその分の代償が伴うことが見て取れました。
何にしても自己中心的な行動は破滅を導くということを忠致から教えられました。
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