紅葉に染まる山の「鬼伝説」。妖しく恐ろしくも美しい鬼女・その名は紅葉(もみじ)【前編】:2ページ目
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【美貌で源経基の寵愛を受けた紅葉】
京で両親は小間物屋を営み、呉葉は「紅葉」と名を変え、琴を教えることで生計を立てる。
ある日、通りがかりに紅葉の奏でる琴の音色に惹かれた源経基。
琴の腕前と抜きん出た美貌を持つ紅葉に惹かれ屋敷に呼び寄せる。日々、寵愛を受けた紅葉は経基の子を妊娠。
それと同時に、経基の奥方は体調が悪くなり、「夜中に『鬼』が襲ってくる」……と訴えるようになる。
【奥方の病は紅葉の呪詛のせい】
困った経基は、比叡山の高僧に相談したところ、奥方の病は紅葉の呪詛であることが発覚。
源経基は、妊娠中の紅葉を殺すことはできず、信州戸隠に追放した。
そして、追放された紅葉は、鬼女と化していきます……【後編に続く】
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