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人が米粒のようにこぼれ落ち…江戸時代に隅田川で起きた最悪の事故「永代橋崩落事件」

人が米粒のようにこぼれ落ち…江戸時代に隅田川で起きた最悪の事故「永代橋崩落事件」

事故の様子

一橋家が見物のために船で永代橋を通り、その間は不敬のないよう橋梁上は通行止めになっていました。その通行止めが解除されたその時です。溜まりに溜まった群衆が、一斉に深川めがけて走り出したのです!

崩落事故は深川側から6、7間あたりで発生しました。橋の脚そのものが人の重みで沈み、橋桁がパックリ折れたのです。

現場を目撃した人によると、「人が米粒のようにこぼれ落ち、泥中に埋まった人々の上に次々に人が落ち重なってゆく」。想像するにも恐ろしい光景だったようです。

忘れてはいけない事件

今ではほとんど起こり得なくなったこうした事件は、時間と共に風化して忘れられがちではありますが、こうした事件にこそ、未来への教訓が隠されていると信じて、振り返ってみることが重要なのかもしれません。

参考文献:吉田豊「街なか場末の大事件(チャレンジ江戸の古文書)」柏書房

 

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