「女の命」は切らせたくない?明治時代、女性が髪を切るには役所への届出が必要だった!:2ページ目
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それにしても、髪を切るのにいちいち役所に届け出て、正当な理由がなくてはならないとは、女性の散髪は随分と心理的なハードルが高かったことでしょう。
田舎だったら、すぐに「彼女、失恋したのかな」などなど、根も葉もない噂が広まったかも知れません。
終わりに
それでも、女性の髷はメンテナンスが男性以上に大変(※)なため、届出くらいで切ることが出来るなら、と断髪する女性が増えていきました。
(※)髷を脂で固めて形をキープするため、一度洗うとなると長さもあるので半日がかりの大仕事に。夏でも洗えるのは月に一度がいいところで、悪臭が目に沁みたり、噎(む)せたりと悩んでいたそうです。
現代では自由にできることが、つい百数十年前までは届け出が要るほどのことだった……もしかしたら、現代では届け出が必要なことが、未来では当たり前になっているかも知れませんね。
※参考:
明治の女性、髪を切るのに「断髪届」 千葉の民家で発見
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