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日本人と「犬」の関係。江戸時代には犬専用の飼育書「犬狗養畜伝」や大規模な犬小屋も登場

日本人と「犬」の関係。江戸時代には犬専用の飼育書「犬狗養畜伝」や大規模な犬小屋も登場

江戸時代後期、作家の暁鐘成(あかつきのかねなり)は犬の飼育書である「犬狗養畜伝」を作成する。

この飼育書には犬に与える餌や方法、病気や寄生虫の種類や治療、薬に至るまで様々な詳細が記載されている。

また、犬に対する愛情を説いたり、飼い主の都合で野山に捨てたりせず終生責任を持って飼育することなど、道徳的観点から犬の飼育論を記載している点も特徴的だ。

現代の「犬」人気

ペット需要が豊富な現代では、3世帯に1世帯がペットを飼っている。その中でも犬を飼っている世帯の比率はとても高く、その人気の高さを伺わせる。

一方で、殺処分や捨て犬の問題も存在し、保健所に送られる犬の1.5割以上は飼い主自身からという現状だ。

犬を飼うということは大きな責任が付きまとう。犬の飼育を検討している現代人にこそ、江戸時代の犬飼育書「犬狗養畜伝」が必要なのかもしれない。

犬狗養畜傳 – 国立国会図書館デジタルコレクション

 

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