なぜ?関東大震災後に「金庫破り」なるまさかの商売が登場。そしてマスク屋も大繁盛:2ページ目
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有事は生活様式にまで影響を与える
また飲食店の形式も、関東大震災の前と後で大きく変わりました。
それまでの飲食店といえば、土間から靴を脱いで座敷へ上がるスタイルが普通でした。しかし関東大震災後は、靴を履いたまま椅子とテーブルに座って食べる店が増えました。
当時、この現象を
安易さに流れることに慣れた行き方の所産(『東京百年史』より)
と嘆く人も多かったようですが、実際は多くの人々が余震や2次災害に怯えていたからこそ起こった変化なのでしょう。
新型コロナウイルス流行による緊急事態宣言で、これまで対面でしかできなかった多くのサービスが「今こそオンラインに切り替えよう!」という流れになってきています。
ダンスやスポーツの指導など、完全にオンラインだけで行うことはできない職種も存在する事実にどれだけの人が気付いているかは分かりませんが、有事は時として人々の生活様式にまで、大きな影響を与えるのですね。
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