鬱屈した世の中だからこそ、ユーモアを忘れずに

以上が妖怪アマビエの目撃エピソードですが、日本の歴史をざっと調べた限り、弘化三1846年から嘉永四1852年までの六年間で全国規模の疫病が流行した形跡はないようです。

多くの人々により、自由に表現されているアマビエ。かわいい。

これはアマビエの絵姿を描き広めたご利益？によって早期に終息したのか、あるいはアマビエの予言が外れてしまったのか判りませんが、百数十年の歳月を経てその存在が思い出され、疫病退散（新型コロナウィルスの早期終息）を願う人々によってその姿がさまざまに表現されています。

もちろん、医学的根拠がある訳ではないものの、鬱屈した世の中にあってもユーモアを忘れず、前向きに生きる姿勢が、問題解決の一助になるよう願っています。

※参考文献：
村上健司編『妖怪事典』毎日新聞出版、2000年4月17日