東京にこんな場所が!1500年以上前に掘られた洞窟「弁天洞窟」
東京に、こんな場所があるのをご存知ですか?
京王線よみうりランド駅より徒歩数分の場所に、地下霊場「弁天洞窟」はあります。1500年以上前に掘りはじめられ、明治17年に完成した洞窟。威光寺の境内にあり、新東京百景にも選ばれています。
威光寺の境内に入ると、小ぢんまりとした日本庭園の向こうに洞窟が見えます。
洞窟に入るには、まずマッチと蝋燭を渡されます。これで行けと……?
とりあえず、洞窟入り口の地図を見ると、なかに池と白蛇と龍神がいることはわかります。
洞窟へ入ると……渡された蝋燭以外、いっさいの灯りがありません。地面は岩で足場が悪く、蝋燭の心もとない灯りだけで、うねった道を手探りで進みます。
壁には、弁才天を初め、大黒天、毘沙門天など23体の石仏が祀られています。時々、でかいムカデみたいな虫が……!
さらに奥へ進むと、池のまわりの壁一面に、大蛇の彫刻が掘られていました。まるで池を覆うように、大きくとぐろを巻いています。光も音もない。この蝋燭が消えたら、真の闇になってしまう……
外の灯りが見えたときには、心底ほっとしました。
20分程度ですが、岩の胎内に入り込んだような、不思議な空間です。闇と光が感じられる弁天洞窟、一度は訪れてみてはいかがですか?
おしまい