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【豊臣秀吉の野望】最終目標は皇帝になることだった? 権力に対するあくなき執着心

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予想よりもはるかに早かった豊臣軍の到着に、さすがの鬼柴田も動揺を隠せませんでした。その動揺は軍の士気にも影響を与え、当然敗走。秀吉は天下をほぼ手中に収めることになったのでした。

天下を統一した秀吉はその晩年、海を飛び越え朝鮮半島に攻め込み、中国大陸を目指します。

近年の研究によると、この攻撃は対スペインへの外交戦力のために行ったと考えられていますが、彼を突き動かしたのは外交政策でも狂った野心でもなく、権力に対しての執着心だったといわれています。

当時、秀吉が得ていた太閤という地位は、日本のなかでは天皇に次ぐもの。国内の最高権力者といってもいわば二番目にしかすぎません。そこで秀吉は、中国の皇帝となることで、名実ともにトップに立とうとしたのです。

秀吉の行動は結局果たされずに終わりましたが、この行動は17世紀に明が急速に弱体化する原因となり、アジア諸国に大きな影響を及ぼすことになるのでした。

参考

 

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