江戸時代の発明家・平賀源内の”下ネタ狂歌”がけしからん!実にけしからん(笑):2ページ目
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源内の下ネタ狂歌
そんな彼が詠んだちょっぴり下品な面白い下ネタ狂歌が、こちらです。
「春も立ち また夏も立ち 秋も立ち
冬も立つ間に なえるむだまら」
まず上の句だけを見てみる事にしましょう。「春も立ち また夏も立ち 秋も立ち」・・・。
あれっ、なんだ、過ぎてゆく四季の美しさを詠んだ真面目な歌なのかな、と読み手は思います。しかし、下の句に入り、冬も立つ間に「なえる」という単語で、「えっ?なにが?」とようやくひっかかりを感じます。
そして最後の「むだまら」という単語にたどり着いて初めて、「立ち」という字が「経ち」ではなく「立ち」である意味が分かり、あまりのくだらなさにぷっと吹き出すという仕掛け。
あっ、念のために申し上げますと、「まら」というのは昔の言葉で男性器の異称です。
春も夏も秋も冬も、無駄に立ち続けて春夏秋冬を越し、最後には萎えきってしまった「まら」の事を詠んだくだらなくも面白い、そしてちょっぴり切ない(?)平賀源内流の下ネタなのでした。
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