お正月準備は12月13日から?年末の伝統行事「正月事始」を紹介:2ページ目
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12月13日は二十七宿「鬼宿」の吉日
江戸時代まで使われていた太陰暦(宣明暦-せんみょうれき)では、毎年12月13日は何事にも吉日とされる「鬼宿(きしゅく。二十七宿、後に二十八宿の一つ)」に必ず当たり、他の日のように一喜一憂せずにすむため、縁起のよいお正月を迎える準備に最適な日として定められました。
もちろん、明治以降(現代)は太陽暦を採用しているため12月13日が必ずしも鬼宿ではなく、また日常業務の忙しさに、のんびり正月の支度なんてしている余裕はないでしょう。
しかし、そんな忙しい中でも頭の片隅に「昔の人たちは、じっくりと手間暇をかけ、丁寧にお正月を迎えていたのだな」と思いを寄せることで、来る令和二(2020)年を迎える心持ちが少し豊かになるかも知れません。
※参考文献:
辻川牧子『心が豊かになる 季節のしきたり 和のおしえ』KKロングセラーズ、2018年11月
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