仏像といっても、色々
日本人にとって、比較的身近な存在である「仏像」。京都・奈良・鎌倉などの古都を訪れると、実に様々な仏像を見ることができます。
しかし、ひとことで「仏像」と言っても、いくつかに分けられるってご存知でしたか?いったいどういったところが違っているのか見てみましょう!
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仏像は4つの種類に分かれる
私たちが「仏像」と呼んでいるものは、大きく「如来」「菩薩」「明王」「天部」の4種類に分けられます。
如来像
「苦行」と呼ばれる全ての修行を終え、悟りを開いたお釈迦様をモデルにした像です。
本来「如来」とは「真理を悟った者」という意味で、仏教の成立当初は開祖であるお釈迦様(釈迦如来)のみを指していました。
お釈迦様は出家するときに一切の装飾品を捨ててしまったので、粗末な衣1枚だけを纏った姿のものがほとんどです。
「釈迦如来」の他に「阿弥陀如来」「大日如来」などがあります。
菩薩像
お釈迦様が出家する前の王子時代の姿や、修行中でまだ悟りを開いていないお釈迦様をモデルにした像と言われています。そのため如来と違い、きらびやかな装飾品を身に着けた姿のものが多く見られます。
「観音菩薩(観世音菩薩)」「弥勒菩薩」「地蔵菩薩」などがよく知られています。
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