どんだけ恐ろしい?江戸時代、一般素人の主婦や娘たちが売春することを「地獄」と呼んでいた:2ページ目
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ひっそりと秘密裏に売春する「地獄」
「地獄」は道端で売春を働くことはなく、ましてや岡場所などには出没しません。もっともっとひっそりと、知人の紹介で客とつながったり、料理屋の一室、時には自宅で売春をしていたりが多かったそうです。
さらに江戸時代には、男女の密会に使われていた待合茶屋や出会茶屋などもありましたから、そういった場所で客に出会う、または売春を行う「地獄」もいたのかもしれません。
茶屋で売春?男色を売る男娼までいた?江戸時代には色んなタイプの茶屋があった
先日は、江戸時代に浮世絵などにも描かれるほどアイドル的な人気を誇っていた、茶屋で働く茶屋娘を紹介しました。[insert_post id=75359]茶屋はお客にお茶や和菓子を提供する喫茶…
「地獄」という言葉からとても怖いイメージを持ちますが、実は「地獄」という名前は、仏教の世界観である怖い地獄とは違います。
諸説ありますが、素人の女性のことを”地女”または”地者”と言い、「地女の極内々のこと…」という意味で「地獄」と呼ばれていたり、「地女(素人)の中でも極上の…」という意味で「地獄」という言葉が使われていました。
ちなみに”地獄”と”遊女”というキーワードから、室町時代の遊里に存在したと言われる伝説の遊女「地獄太夫」を連想する人もいるかと思いますが、地獄太夫とは特に関連性はないようです。
伝説の美しき遊女・地獄太夫。人々に愛された地獄太夫と一休禅師が与えた影響[前編]
地獄太夫とは[caption id="attachment_102614" align="aligncenter" width="458"] 月岡芳年 新形三十六怪撰 “地獄太夫悟道の図” ウィ…
参考書籍:江戸の売春(永井義男 著)
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