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閻魔大王だけじゃなかった!地獄を支配している「十王」たちの顔ぶれを紹介

閻魔大王だけじゃなかった!地獄を支配している「十王」たちの顔ぶれを紹介:2ページ目

二人目は「盗みの罪」を裁く初江大王

続いて十四日目「二七日」を迎えると、今度は初江大王(しょこうだいおう)が「盗みの罪」について審判を下されます。

ここで言う「盗み」とは、金品に限らず「時間」や「心」についても含まれており、例えば待ち合わせに遅れたり、誰かの心を奪ってしまうのも立派な罪となります。

ここでは釈迦如来(しゃかにょらい)が弁護をしてくれるので、遺族たちがそのお礼に二七日の供養を行います。

基本的に、故人に対する供養は生前の功徳を讃えることで弁護すると共に、現場で弁護してくれている仏様に対する感謝の意味が込められています。

2年間も続く!?地獄でのお裁き

……とまぁこんな具合にあと七人の大王がそれぞれの罪にお裁きを下され、じっくり紹介していきたいところですが、このノリでずっと読み進めていくのがしんどい方もいるでしょうから、おさらいもかねて十王様のデータを一覧表にまとめました。

基本的に四十九日までは七日ごとにお裁きがあり、その後は100日、1年後、2年後で全10回のお裁きを経て、罪を悔い改めた後に極楽浄土へ旅立てるのです。

ちなみに図の中にある欺瞞とは心にもないキレイゴト、慳貪(けんどん)とは欲深くむさぼる心、瞋恚(しんに)とは怒りに任せてキレること、そして邪見(じゃけん)とは私欲によって物事を正しく判断できない状態を言います。

どのお裁きでも必ず弁護してくれる仏様がいますが、どんな極悪人であっても決して見捨てず、お救い下さる慈悲の心を表わしており、地獄の王様をお祀りする寺院では、たいてい弁護して下さる仏様も一緒にお祀りされていることが多いので、ご参詣の時に注目してみると興味深いです。

3ページ目 誰かが罰された時、最も辛いのは罰した者

 

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