世界から注目される「うま味」は日本発の味覚
「うま味」は数年前までは正式に味覚の種類の中に含まれることはありませんでした。
私たち日本人にとっては出汁の味わいやお茶の甘味など、日常生活の中でとても馴染み深いものなのですが、その感覚が諸外国の人々にとってはとても分かりづらかったからです。
しかし、そうした状況にも変化が訪れてきました。
近年では、「うま味」は世界的にも味覚の1つとされるようになっており、世界中の有名料理店のシェフたちが「うま味」について学ぼうとしているのです。
「うま味」と言われてぱっと思いつくものに出汁があります。
昆布に含まれているグルタミン酸がその味わいの正体であるというのは家庭科の授業でも教わります。
こうした「うま味」はただ単に料理をおいしくしてくれるだけでなく、私たちの健康にも大きな役割を果たしているということが分かりつつあります。
例えば、がん治療の副作用で味覚異常を起こしてしまった患者さんの味覚改善に役立つとか、ドライマウスの改善を行うために役立つとか、免疫力や抵抗力をあげるのに役立つなどといったことが分かっているのです。
和食はとてもヘルシーで健康に良い食事だと言われています。
そのため、和食も世界中から注目されていますが、その大元には「うま味」もおおいに関係しているということが言えそうです。
おいしく食べて健康に!
和食は世界に誇れる料理ですね。