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大阪城よりも立派に…江戸城に使われた最新式の建築方法とは?
江戸城は多くの人の労働力と知恵があってこその完成でした。
天下一の江戸城の築城、城作りでの様々なトラブルは労働力と知恵で乗り越える!
前回ご紹介した通り、江戸城の築城に使用した大量の石材や木材は、海や川から船を使って運搬しましたが、[insert_post id=57995]船着場からの運搬にはこれまた色々な苦労があった…
今回は、江戸城に使われた最新式建築などをご紹介します。
大阪城より立派な江戸城を作りたい
家康や秀忠は天下をとったものの、まだその地位は安泰とはいえず油断はなりませんでした。大阪城には豊臣秀頼がいたので、天下を狙ってくるおそれがあったのです。そこで徳川家は、大阪城の建築にくわしい中井正清を招いて、江戸城を大坂城より立派な最新式建築にしようと考えました。この中川正清の父親は、秀吉の大坂城の棟梁だったそう。息子の正清は、奈良の法隆寺大工出身で、二条城や伏見城の建築も手掛けていました。そうした経緯を考えると、江戸城の改修を正清に任せるのも自然なことかもしれません。
江戸城に使われた最新式建築とは?
中川正清が採用した建築方法は、本丸の中央にある大天守の東側-北側-西側に小天守をたてまわす「環立式」天守です。本丸の中に「天守丸」という郭ができたことで、敵に攻め込まれることもありません。これは、心強いですね。
この環立式の大天守は、これまでにない規模の高層建築なので、工事もかなり大掛かりなものになったようです。大天守台は本丸より10間(約19.7m)の高さで、この上に22間半(約44.3 m)の高さの大天守が組み上げられたのですから圧巻です。さらに江戸城の内部には穴蔵(地下1階)もありました。
地上84mくらいの大天守は、街の中でもひときわ目立っていたでしょう。屋根瓦は、土瓦でなく金属瓦にし、風雨にさらされても大丈夫なようにしました。金属瓦が使用されたのは、江戸城が初めてだったようです。
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