これ待ってた!アンティーク着物をコレクションしその素晴らしさ共有する「Kimono-Archive」公開
こういうサービス待っていました!アンティーク着物ミュージアム、Kimono-Archive(キモノ アーカイブ)。
江戸、明治〜昭和初期に生産され今もなおその美しさや面白さが色褪せず楽しむことができるアンティーク着物。アンティーク着物をコレクションしている人たちも少なくありません。
最近では着物をファッションとして楽しんでいる人たちの間で「ふだん着物」という言葉がかなり広まってきました。その流れで日々のメンテナンスのしやすさからポリ素材の着物や木綿着物が注目されていますが、アンティーク着物(アンティーク着物の中でも素材は様々です)も現代の感覚とは一味も二味も違ったデザインセンスで、不動の人気ジャンル。
そんなアンティーク着物のデザインを世界中の誰もが気軽にいつでも閲覧できる場所、共有できる場所があったらいいな…と思ったことはありませんか? 今回紹介するサービス「Kimono-Archive」はまさにその場所を作ろうとしているんです。
Kimono-Archive(キモノ アーカイブ)はインターネット上のアンティーク着物ミュージアムを目指しているサービス。お茶道具・着物のお店 宗 souの守屋祐史さんと、ブロガーとしても有名なICHIROYAの和田一郎さんが始めたサービスです。
着物ファンやアンティーク着物のコレクターなどが各々のコレクションを持ち寄ってKimono-Archiveで共有し、世界中の人たちが着物の素晴らしさに触れられる場所、世界中のデザイナーがインスピレーションを得られる場所に。そして後世に着物の素晴らしさを伝えようとしています。
2015年12月に公開されたばかりですが、すでに多くの着物がコレクションされています。
アンティーク着物の柄は生産されたその時代の流行や世相が反映されたものが少なくなく、そういった面で衣服として楽しむだけではなくひとつの歴史的資料として、デザイン作品としても楽しむことができます。
ただアンティーク着物は目の肥えた人でないと、年代や生産された地域などまではなかなかわかリません。でも着物を共有することで研究者やコレクターの意見が交換され、自分のとっておきの着物の歴史がわかることだってあるかもしれませんよね。
以前Japaaanで紹介した楠瀬日年という人物を覚えていますか?楠瀬日年が昭和2年に発行した「浮世絵文様」はなんと江戸時代に描かれた浮世絵…の中に描かれた文様をまとめた資料なんです。
無料でダウンロードOK!江戸時代の浮世絵の中に描かれた伝統文様をまとめた古文書「浮世絵文様」がスゴい!
楠瀬日年は相当な労力を要したと思いますが、こういった素晴らしい試みと同様のデザイン資料をKimono-Archiveを活用してみんなで後世のために作ることが可能なのではないでしょうか。
Kimono-Archiveのコレクションへの参加は誰でもできますので、ぜひアンティーク着物のこれからを一緒に作ってみては?
オープンしたてということもありスマホでの表示やシステムにまだ不便があるとのことですが、そういった部分も含めフィードバックして、みんなでアンティーク着物ミュージアムを盛り上げていきたいですね。