日本庭園の楽しみ
日本庭園を楽しもう。そんなふうに聞くと、ちょっと敷居が高く感じます。しかし、実のところそんなに難しいものではないようなのです。
私も今回はじめて日本庭園をじっくりと解説つきで見てきたのですが、これがおもしろい!
その見学のあとからは、すっかり庭マニアと化してしまいました。
そんな日本庭園の楽しみ方をまとめてみました。
庭の主人公は誰?
庭を見る時にまずチェックしたいこと。それはそのお庭の主人公です。
日本庭園に解説が書いてある場合もありますが、無い場合でも、庭の中で一番目立つものが主人公であることが多いようです。
解説を受けながら見ていた時にも「主人公は誰でしょうか」と聞かれた時に、一番目立っている石が主人公で、それはパッと見でもすぐに分かるものでした。
そもそも何も知らずに見ているときには、庭に主人公がいるということにすら頭がいかなかったので、そういう考え方があるのか!と驚きでした。
また、日本庭園はめでたいものが配置されていることが多くあります。
例えば「松竹梅」とか「鶴と亀」とか。
松竹梅の場合には植物がそのまま植わっていることもあるかもしれませんが、鶴と亀の場合にはずっとそこに動物を置いておくわけにもいきません。そこで、木や石をそれに見立てて表現したりしているのです。
そんなめでたいモチーフを探すのも楽しいですね。
背景を拝借
また、日本庭園ではよく背景を拝借するということがされています。
庭ではないうしろの山の景色を借りて、庭をより大きく見せるようになっているのです。
どこからが自然でどこからが人工なのか、その区別がなるべく分からなくようにすっと溶け込ませているのが日本の庭園の特徴のように感じられます。
堅苦しく考えず、まずは庭を見てみましょう。
主人公は誰かな?何かめでたいモチーフはないかな?
そんなことを考えながら庭を眺めていると、色々なものが見えてきますよ。