ニホンウナギが絶滅危惧種指定へ。 国際取引制限の可能性が。
2014年の土用の丑の日は7月29日です。
土用の丑の日と言えばうなぎの蒲焼き!!土用が近づくと夏の風に乗って漂う甘辛い濃厚な香り。思い出しただけでよだれが…夏の風物詩、かば焼きで日本人になじみ深いニホンウナギがピンチに陥っています!!
ニホンウナギは遠い遠い南のマリアナ海溝で生まれ、海流に乗って半年くらいかけて日本沿岸までやってきます。近年は乱獲、海洋環境の変化によって漁獲量が減少していることが危惧されていました。
個体数の減少に歯止めがかからず、国際的に絶滅危惧種として指定の見通しとなりました。ニホンウナギは2013年、環境省による日本のレッドリストで絶滅危惧種に指定されていますが、国際自然保護連合(IUCN)は、12日に発表する、生物の絶滅危機に関する情報を紹介する「レッドリスト」改訂版に掲載する方針を固めました。
売買や食べることの禁止に直結するわけではないが今後、国際取引の制限などにつながる可能性が高まります。
日本で食べられているウナギの多くは、ニホンウナギの稚魚を国内で捕獲したり輸入したりして養殖したものと、中国などから輸入されるかば焼きです。
稚魚の国内漁獲量は今年、数年ぶりに回復しているが、長期的には激減傾向にあります。50年前は日本で年間約200トンの稚魚の漁獲量がありました、2012年までの3年間は年間3~6トンどまり。
人気の天然ウナギの漁獲量も激減傾向。独立行政法人水産総合研究センターでは2012年にニホンウナギの完全養殖に成功しましたが、かつての漁獲量を確保できるまではまだ時間がかかりそうです。
via.ニホンウナギ、絶滅危惧種指定へ 国際取引制限の恐れ:朝日新聞デジタル.