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妖艶さもステキ!朝顔ブームの江戸時代に描かれた”変化朝顔”の図譜「朝かがみ」が素晴らしい
朝顔は今も昔も夏の風物詩として日本人に愛されてきました。夏休みに朝顔の観察をしたことがある人も多いでしょう。
江戸時代、朝顔の栽培がブームとなり、突然変異によってビジュアルが変化した「変化朝顔」も多く生まれました。今回は、江戸時代の朝顔ブームの中で刊行された、「朝かがみ」という図譜を紹介します。
本書は当時栽培されていた変化朝顔の図譜で、東雪亭/著、葛通斎文岱/画 によるもの。文久1(1861)年に刊行されました。当時、変化朝顔の図譜はほかにも刊行されており、嘉永7(1854)年の「朝顔三十六花撰」などが比較的有名でしょうか。
「朝かがみ」には全24種の変化朝顔が紹介されていますが、どの朝顔も一般的にみられるそれとは全く違った表情をしています。変化朝顔の妖艶さをも表現した、とても興味深い図譜ではないでしょうか。
それぞれの花には花銘が書かれているのですが、どの花銘もとっても長い。これは変化朝顔独特の花銘なんだそうで、葉の色と形状・(茎の形状)・花の色・模様・形状の順に用語を並べて、特徴を記していたそうです。
美術作品としての価値も高い図譜だと思いますので、花に興味のある方はもちろん、デザインやイラスト、絵画に携わる人にとっても楽しめるとおもいます。
「朝かがみ」は国立国会図書館のデジタルコレクションから無料で閲覧&ダウンロードすることができますので、是非チェックしてみてください。
それでは、江戸時代の変化朝顔の図譜「朝かがみ」をごらんください。
図譜「朝かがみ」
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