『あまちゃん』観てない奴が、妄想だけで「まめぶ汁」を作ってみた
私、『あまちゃん』を観てなかったんですよ。
朝起きられなかったり、昼忙しかったり、ビデオ持ってなかったりで。でも、身辺では『あまちゃん』発信らしき奇怪なワードが飛び交ってました。「じぇじぇじぇ」とか、「千円返して」とか。中でも凄く興味を引いたのが、「まめぶ汁」です。
「まめぶ汁」。何だ、それは。汁系の郷土料理か。『あまちゃん』の舞台は岩手の久慈と言ってたから、そこの郷土料理か。と思い調べようとして、手を止めました。待てよ、このまま何も知らない状態で、妄想だけで「まめぶ汁」を作ってみようか。
そんなことを思いつき、レシピを考え始めました。「まめぶ」は、まあ、豆麩だろうな。東北のあの辺は、焼麩や揚麩が名物だから、その小さいのを作ってみるか。汁は、岩手の郷土料理「ひっつみ」みたいな感じか。でもあれ、食べたことないな。あ、でも久慈は、八戸に結構近いんだよな。八戸のせんべい汁は、食べたことあるから、あの感じにしてみるか。
みたいなことを考え、おもむろに調理へ取り掛かりました。妄想「まめぶ」の自作に用いたのは、例によってこれです。
ドンキの激安小麦粉『たけ』。1キロ100円弱の、ナイスな奴です。
これを使って、妄想「まめぶ汁」、作ってみましょう。
まずは、妄想「まめぶ」の生地を作ります。
適当な量の粉に適当な水と塩を入れ、耳たぶ程度の柔らかさの生地を作成。
できたら、麩の元になるグルテンが生成されるよう、しばし放置します。
ある程度放置したら、生地を水洗いします。
そう、水洗いです。白いのが全部流れ落ちるまでゴシゴシ洗います。
すると、チューイングガムみたいなのが最後に残りますが、これがグルテンです。
グルテンへさらに『たけ』を適量ぶっこみ、手で混ぜまくり。
生地にまとまったら、またしばらく放置します。
放置してる間にカットした、汁用の野菜。
八戸のせんべい汁は、確か醤油仕立てで、野菜が入ってたはず。というわけで、野菜。
で、放置してた生地を、妄想の中の「まめぶ」型に千切り分け、揚げます。
「まめぶ」、きっとこんなんです。「まめぶ」、時折「ぷしゅっ」などと音を立ててます。
揚がりました、妄想「まめぶ」。
あんまりカラっとしてませんが、どっちみち汁へ投入するので、関係ありません。
出来上がった妄想「まめぶ」を、汁へ投入します。
ほんだし+薄口醤油+みりん+酒で作った汁で、野菜と共に、コトコトと。
妄想「まめぶ」が汁を吸ったら、妄想「まめぶ汁」、完成です。
味は、何というか、油で揚げた小麦粉と、ほんだしと醤油の味がしましたよ。
う~む、やはり違うか。揚麩ではなく、焼麩にしとけばよかったか。いや、そもそもそういう問題ではないのか。
本当の「まめぶ汁」は、一体どんな感じなんだろう。
と思って、食後、本物を調べてみました。
まめぶ汁 – Wikipedia