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江戸時代、船でひと回りする間に体を売る女性「船まんじゅう」値段は800円だった!?

江戸時代、船でひと回りする間に体を売る女性「船まんじゅう」値段は800円だった!?

江戸時代、体を売っていた女性を「遊女」や「花魁」と呼びました。しかし、呼び名はこれらだけではありません。銭湯だと「湯女(ゆな)」、路上では「夜鷹(よたか)」、尼の恰好だと「売比丘尼(うりびくに)」など。そして、船で商売する女性を「船まんじゅう」と呼んだのです。

船まんじゅうは、海上や河川での交通が発達していた江戸の町ならではの娼婦だといえるでしょう。人が集まれば自然と商売する人が増えていくように、同じく体を売る女性が通ってくるようにもなります。

そして、「船まんじゅう」と呼ばれる娼婦が誕生したのです。船まんじゅうと呼ばれる理由は、表向き「まんじゅう」を売っていたからだといわれています。

船でひと回りする間に商売していた船まんじゅう

船まんじゅうは川岸で客に声をかけて、話がまとまれば客を船に乗せて水上へ船を出します。彼女たちが乗る船は、2人か3人程度しか乗れない狭い船でした。

また、船まんじゅうしか乗っていない船もありましたが、船頭が乗っていれば、ひと回りの時間は船頭のさじ加減だったそうです。そのため、30分の場合もあれば、1時間のときもあったとか。

船まんじゅうは最下級の遊女なので、30分でも1時間でも値段は32文だったそうです。ちなみに、32文は現代の価値にすると800円だとか。同じく最下級といわれる夜鷹の相場が24文だったので、夜鷹よりは少し上だったのかもしれません。

江戸時代に色を売っていた「夜鷹(よたか)」はとってもハード!下層社会の現実とは?

江戸時代、色を売る私娼は数多く々いましたが、夜鷹(よたか)もその一つ。下等の夜鷹には、主に貧しい家の女性が多かったとか。ほかにも、遊女上がりの者や生活に困っている老婆などがいました。進んで夜鷹になった…

2ページ目 船まんじゅうの中でも有名だったお千代

 

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