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東照宮?あぁ、日光・・いやいや他にもあるんです!

東照宮?あぁ、日光・・いやいや他にもあるんです!

東照宮とは「東照大権現を祀った神社」のことで、日光だけでなく何と日本全国に100カ所以上現存していることをご存知でしたか?

それほど多くの場所に今も祀られている「東照大権現」とは、いったい何のことでしょうか。

西におわす天皇に対し、東を照らす江戸の盟主・・そう、東照大権現とは、江戸幕府初代将軍、徳川家康のことを表しています。江戸時代が300年以上続いた日本では数多くの東照宮が建立され、現在も北は北海道から南は九州まで全国津々浦々に点在しています。江戸幕府の影響が強かった関東近郊や徳川家の出自である中部地方に集中しているようですね。
徳川家康の遺言により、天皇がおわします京都にもしっかり建立されています。

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これほど多くの東照宮が建立されたのは、もちろん徳川家康と江戸幕府の権力の強さに因るものが大きいですが、各代の将軍ではなく徳川家康公を長きに渡り祀り、現在も大切に守られ受け継がれいることから、ひとりの人物として彼が人々の尊敬の対象であったことが浮かび上がってきます。

各地の東照宮ではこんなご遺訓が遺されているそうです。

人の人生は重荷を負って遠き道を行くが如し 急ぐべからず
不自由を常とおもへば不足なし
こころに望おこらば 困窮したる時を思ひ出すべし
堪忍は無事長久の基 いかりは敵とおもへ
勝事ばかり知てまくる事をしらざれば 害其の身にいたる
おのれを責て人をせむるな 及ばざるは過たるよりまされり

身の回りに起きることに一喜一憂せず、流れに身を任せ、一時代を築き上げた徳川家康。自身も多くの家を渡り歩き、決して順風満帆だったとは言えない幼少期を過ごした家康だからこその言葉ではないでしょうか。

人の上に立つ人間はこのような心持ちで居てほしい!と現代に暮らす私が思ってしまいました。巷のメンタルトレーニング、自己啓発本よりよほど学ぶことが多い言葉かも知れませんね。

 

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