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響け! あがたまつり。世界遺産の真近で息づく奇祭、京都・宇治の縣祭

響け! あがたまつり。世界遺産の真近で息づく奇祭、京都・宇治の縣祭

私は『ひとりでうろつく京都』という変な京都サイトをやってるんですが、最近ここへツイッターからリンクを飛ばしてくれる方がいらっしゃいました。曰く、『響け! ユーフォニアム』第8話『おまつりトライアングル』に、「あがたまつり」なる祭が登場し、それについて調べたらうちのページに辿り着いた、と。で、イメージが違い、驚いた、と。なので、私もそのアニメの予告篇を見てみました。で、驚きました。

「あがたまつり」は、漢字で書くと「縣祭」or「県祭」。京都・宇治の世界遺産・平等院のすぐ近くにあり、かつてはその鎮守も務めた縣神社のお祭りです。宇治といえばお茶ですが、新茶発売の季節である6月5日深夜に行われるこの祭は、各地からやってくるお茶バイヤーなども巻き込み、江戸期以降は凄まじい盛り上がりを見せたのでした。

縣祭、「京都の奇祭」「くらやみまつり」という呼称で御存知の方も多いかも知れません。かつての縣祭では、灯りが全て消されたといいます。そして、何というか、男女が仲良くなったりしたともいいます。それも、ペアというよりはシェアというか、ミックスという感じで。「おまつりトライアングル」というよりは、多角形だったわけです。それも、対角線が多過ぎの。

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もちろん、現代においてそんな無法地帯の現出が許されるわけもなく、今の縣祭は威勢の良い梵天と夜店がメインの健康優良な祭として継続してます。『響け! ユーフォニアム』での表現も、そんな健全な側面にスポットを当てたものなのでしょう。もっとも現実の祭では、健康過ぎて元気の余った地元近隣のヤンチャな方々も、大集結。それにマンツーマンで接客する勢いの量で警官も配備され、宇治駅周辺がごった返したりします。作中における宇治駅のあの清廉な佇まいは、祭当日深夜の現場を見た私からすると、もはやSFです。

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それでも、縣祭の健全な側面に注目が集まるのは、良いことに違いありません。聖地巡りの方や祭好きの方は、出かけてみてはいかがでしょうか。個人的には、縣神社の参道=縣通りにキラ星の如く並ぶお茶の老舗が出すグリーンティー、その飲み比べがおすすめです。

 

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