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レディー・ガガと舞妓はんが「歩きにくさ」でリンクする

レディー・ガガと舞妓はんが「歩きにくさ」でリンクする

レディー・ガガが愛用しているヒールのない靴、通称「ガガシューズ」。あれが日本人デザイナーによって作られたものであり、モチーフは舞妓さんの履く下駄「ぽっくり」であることが、話題になってます。海外メディアは「ガガの奇抜なファッションの背後に日本の伝統が」みたいな調子で報じたりもしてるそうです。

ガガシュースの面白さは、もちろんその過激なまでの「歩きにくさ」にあります。高さが最大46cmで、ヒールのない靴。歩きにくいです。ガガ本人も、時々コケるそうです。「当たり前じゃ」という話ですが、その当たり前を捻挫・骨折・顔面強打のリスクを負ってまで捻じ曲げる根性、さすが世界の歌姫であります。

「ぽっくり」下駄、京都では「おこぼ」と呼ばれてます。ガガシューズほどではないですが、高さは12cm以上でヒールなし。歩きにくいです。履くのは、舞妓はんだけ。新人の妓は「おこぼ」に鈴をつけ、可愛らしいその音は花街の風物詩としても知られます。


が、意地悪なものの見方をする方ならすぐに気づくでしょうが、これは文字通りの「足かせ」でもあります。「歩きにくさ」は、鉄ゲタ並みの強制力で「はんなり」の精神を舞妓はんの体へ叩き込み、また「幼さ」「受動性」「被虐性」といった若干困った類の魅力を身にまとわせます。さらに意地悪な見方をすれば、足抜け防止策の名残に見えなくもありません。舞妓の置屋は、昔も今も、先行投資が高くつく世界なのです。

自由から遠い舞妓はんの世界と、「自由過ぎる」くらい自由なアーティストが、「歩きにくさ」でリンクする。皮肉といえば皮肉ですが、案外、両者は似たところがあるのかも知れません。ネタ切れ&賞味期限との戦いは監獄のように不自由で孤独な世界かも知れないし、窮屈な「しきたり」も馴染めば空気みたいなものかも知れません。そのうちリンクし過ぎて、ガガも全身が舞妓はんみたいになったりして。「ガガたん」ならぬ「ガガはん」。響きは舞妓はんというより肝っ玉母さんっぽいですが・・・。

ガガシューズの原点は舞妓はん デザイナー舘鼻則孝さん、日本文化に根ざす奇抜さ sankeibiz.jp

 

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