なんと女性専用車両も禁煙車両もトイレも完備!時代の先を行っていた明治時代の蒸気機関車:2ページ目
新橋~横浜間は53分!その速さに明治人は・・・
車両は上・中・下等の3つのランクに分かれていて、定員は上等18人、中等22人、下等30~36人と決められていました。
3つのランクで運賃は異なりましたが、下等でも運賃は高額でした。しかし、それまで約1日かけていた距離を53分にまで縮めた鉄道は、明治の人々の活動範囲を大きく広げました。
開業間もないある日の運行。横浜に到着したにもかかわらず、乗客が一向に降りてきません。不思議に思った乗務員が声をかけると乗客が言いました。
「まだ1時間も経ってないから、ここは横浜であるワケがない…!まだ途中の駅だ!」
あまりにも速いため、その現実を受け入れることができない明治の人々の様子がわかるおもしろいエピソードですね。