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客にとっても人生勉強の場!江戸時代の吉原遊郭は出費がハンパなかった:2ページ目
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江戸藩邸の留守居役のように金払いが良い客は、吉原で最上の客と言われていました。時に、紋日に遊女の一日を買切る(仕舞)客もいたようです。さらに仕舞をつけたけれど当日来ない客は通とされ、遊女はお金をもらえるし張見世にも出なくていいので、いいことづくめ。こういう客ばかりだったら遊女はさぞかし助かったことでしょう。
さらに豪快な客になると、一つの妓楼の遊女をすべて買切る(惣仕舞)客もいました。とはいえ、こんなに豪快にお金を遣える客は、ほんのひと握り。
ほとんどの客は、お金にさほど余裕はなかったでしょう。せっかく登楼しても、馴染みの遊女が病気だった場合は、妹分の遊女が代理を務める(名代)ことに。揚代は馴染みの遊女と同じ金額だから、客としてはたまりません。
お金を払っても、花魁が客をふることも
さらに、名代には手を付けないのが通とされたそう。お金を払っても、花魁が客をふることもあったので、お金さえ払えば遊女と床に入れるわけではなかったのですね。
客にとって、吉原は人生勉強の場でもあり、粋な男としてのたしなみも求められたのです。
吉原は華やかな場であるのと同時に、現実を知る場でもありました。きっと、出費はハンパなくても、夢の世界を満喫したいと思わせるだけの魅力が存分にあったのでしょう。
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