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お忍びで寄った農家の味に感動?江戸の三代将軍・徳川家光はお忍び歩きが好きだった?

お忍びで寄った農家の味に感動?江戸の三代将軍・徳川家光はお忍び歩きが好きだった?

家光のお忍び歩きは落語にもなっていた

家光は、実際にお忍びで江戸の城下やその近郊を歩いていたことが知られ、『目黒のさんま』という落語の殿様のモデルになったともいわれています。

この落語の内容は、お忍びで目黒へ鷹狩りに出かけた「殿様」が、途中で立ち寄った農家で生まれて初めて「あつあつのサンマの塩焼き」を食べ、そのおいしさに感動して城でも同じものを所望します。ところが城で出てくるサンマの塩焼きは冷えていてまずかったため「サンマは目黒に限る」と言ったというもの。

家光は実際に鷹狩りの際に農民が営む茶屋で休憩することもありました。それどころか、彼が異母弟である保科正之の存在を知り会津23万石へ取り立てたのも、目黒での鷹狩りにお忍びで出かけたことがきっかけだったのです。

また彼は「お忍び」での外出の時だけでなく、行き先が決まっている外出の時にも、突然行き先を変えることがよくあったとのこと。

さすがにドラマのように家光が江戸から京へ上洛したり(パート1)、京から中山道を通って江戸へ戻ったり(パート2)といった大がかりな「忍び旅」は難しかったかもしれませんが、農民や町人が身分を隠した家光こと「徳山竹之進」とバッタリ遭遇する機会は、意外に多かったのかもしれませんね。

 

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