運動会に万国旗が掲げられるようになったのはなぜ?こんな理由があるのです
日本で初めて運動会が開催されたのは1874年
日本で初めて運動会が開催されたのは1874年のこと。東京の築地にあった海軍兵学校で、フレディリック・ウィリアム・ストレンジというイギリス人英語教師の指導により開かれました。
当時は、「競闘遊戯会」という名前でしたが、「体操界」、「体育大会」などという呼称とともに、少しずつ全国の学校に普及。最終的には「運動会」という名前が定着し、多くの学校で毎年秋に開催するようになったとされています。当時の運動会にはすでにパン食い競争、綱引き、騎馬戦、棒倒しなど、現在にも残っている競技の多くが行われていたそうです。
また、運動会にはよく万国旗が掲げられていますが、それも明治時代から続く習慣。
万国旗は華やかなイベントの象徴
運動会が広まる明治初期から中期ごろの港では、入港する外国の船は日本との友好の証として自国の国旗と日本の国旗両方を掲げていました。また、この頃から参加する様になった万国博覧会では、参加する各国の国旗が掲げられていました。
こういったイメージから「華やかなイベント」の象徴として、運動会にも万国旗が使われるようになり、「運動会には万国旗」というイメージが定番となったようです。
ところが、近年では、国旗がない国に配慮してなのか、運動会に万国旗を飾らない地域も増えてきている様です。