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お布施の由来って何?もうすぐやってくるお盆と縁の深い仏教用語の豆知識

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お釈迦様(ブッダ)が仏教を始めた時、僧は信徒に布を施されたものを着用していました。南アジアの修行者が着ている衣装に近いものです。それが袈裟の始まりなのですが、この布をお坊さんに差し上げる行為を布施と言いました。

「じゃあ、袈裟を作る布をお納めするのが正しいのかな?」と思われるかも知れませんが、その心配はありません。そもそも仏教における布施は様々な意味を持っており、金品を与えることを財施、仏法を説くのも法施ですし、心を込めて人に接する行為も布施として扱われることがあります。それをしてくれる有り難い人をサンスクリット語でダーナと言い、“旦那様”や“ドナー”の語源にもなりました。

つまり、法会をして頂いた(人によってはお墓の管理も)感謝の気持ちを込めてお布施のお金を包むのも正しく、財施と心のお布施として成立するわけですね。もっとも、近年は怪し気な人々がお布施としてお金を巻き上げることもあるので、ご注意をば…。

如何でしょうか。お盆シーズンともなると何気なく口にする“卒塔婆”や“お布施”は、もとは仏教で使われていた用語です。これを知っておくと、すぐには役に立たなくても、お盆で皆が集う時、話の種にはなるかもしれませんよ。

 

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