これは楽しみ!巨大な芸術、岡本太郎「太陽の塔」のドキュメンタリー映画が2018年9月公開
1970年に開催された大阪万博の終了後も大阪のシンボル、時代のアイコンとして愛され続ける太陽の塔は芸術家・岡本太郎氏の代表作の一つ。太陽の塔をテーマにした記録映画「太陽の塔」が、2018年9月に全国公開されることが決定しました。
2016年10月にスタートした修復工事も終了し、2018年3月19日には内部一般公開が開始される太陽の塔。映画『太陽の塔』は、日本中が熱狂した大阪万博から半世紀近くを経た今でも、多くの人の心を惹きつけてやまない巨大な芸術作品に迫るドキュメンタリー映画。
公募で選出された監督は、国内外のCMやMVで活躍し、カンヌ国際広告祭など国際的なクリエイティブアワードで受賞歴を持つ関根光才氏。オムニバス映画『BUNGO~ささやかな欲望~ 告白する紳士たち』でもメガホンを取っています。
大阪万博のテーマ館の一部であった「太陽の塔」を、テーマ展示プロデューサーであった岡本太郎氏が、何を想い、何と闘い、何故作ったのか。同作では、当時「太陽の塔」制作事業に関わっていた人々の貴重な証言と、美術研究科など様々な分野の専門家、アーティストへのインタビューや、太陽の塔のルーツ、同時期に制作された岡本太郎氏の壁画「明日の神話」のテーマを探る取材を通して、太陽の塔からのメッセージを浮き彫りにしていきます。
高度成長期を象徴する空前絶後のスーパーアイコンである「太陽の塔」に賭けた岡本太郎の情熱と才能。みんなが知っている存在なのに、そこに込められたメッセージや意味は、右肩上がりの成長に沸く当時の日本では感知されませんでした。これまでとは異なった局面に立つ現在の日本が、「太陽の塔」の本当の出番なのかもしれません。
映画『太陽の塔』は2018年9月、東京・新宿シネマカリテ、大阪・シネ・リーブル梅田ほかで全国公開されます。