西洋絵画を参考にしてた?浮世絵のイケメン・美女の秘訣は8頭身!?:2ページ目
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「頭身」を意識して浮世絵を眺めてみよう
では、日本の浮世絵ではどうでしょうか?葛飾北斎が描いた美男・美女をみてみると
(画像:北斎展図録より)
同じく8頭身。
(画像:北斎展図録より)
こちらも同じく姿勢を正すと8頭身ですね。
そうです。浮世絵のイケメン・美女は8頭身で描かれていたのです。北斎さんを始めとする当時の浮世絵師がや8頭身について知っていたかどうか分かりませんが、きっと、このように描けばイケメンに見えるだろう…と考えて描いたのでしょう。
現代の日本人の平均は男性で身長170センチ、女性が158センチ、どちらもほぼ7頭身です。江戸時代の身長は男性が155センチ、女性が143センチとのこと。今の時代よりも脚が短いと言われていた昔の日本人は今よりも頭身が低かったかもしれませんね。
今のように写真がなかった江戸時代では、浮世絵に描かれる男性や女性は今で言うブロマイド的な要素がありました。役者のアップを描いた大首絵と呼ばれる浮世絵は飛ぶように売れたそうです。
しかし、現代ではモデルさんの頭身は8頭身を超えて、9頭身や10頭身のモデルさんも続出しています。これには北斎さんもびっくりかもしれませんね。
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