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1000年以上にもわたって続いた、日本人とナマズの長くて深~い関係

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ひょうたんでナマズを捕まえるとは…これ如何に?

時代が下って室町時代になるとナマズは贈答用として持てはやされました。禅宗においては、先の説話のように食べ物としてではなく、禅問答で用いられる絵画『瓢鮎図(ひょうねんず)』で重要なテーマを担った人気者でした。この頃は、中国語でナマズを意味する鮎と言う字を使っており、後に鮎はアユに使われ、ナマズには鯰と言う日本で作られた漢字が当てられました。

瓢鮎図は室町幕府の4代将軍・足利義持の命で画僧の如拙が描いた水墨画で、瓢箪を持った男性が危なっかしい手つきでナマズを捕まえようとしている構図になっています。ひょうたんもナマズもつるつるしていて、なかなか捕まえられずにいるため、それを題にして問答を行ったわけです。

瓢鮎図の上部には、その答えでもある画賛(絵画に付け加える詩歌や文章)が31人のお坊さんによって書かれており、それぞれの知恵と教養をフル回転させた傑作となっています。画賛には現代語訳されたものもありますので、興味のある方はぜひ御一読を。

次では、近世以降の日本人とナマズの関連性について述べていきます。

 

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