手洗いしっかりしよう!Japaaan

【ブラッサム】珠のモデルと結婚も束の間、置き去りにされ…木村保(金子大地)のモデル・藤村忠の生涯

【ブラッサム】珠のモデルと結婚も束の間、置き去りにされ…木村保(金子大地)のモデル・藤村忠の生涯:3ページ目

千代との別れの後も続いた、銀行実務と金融史研究

千代との別れを経たあと、忠は新たな場所で活躍していきます。

昭和3(1928)年、忠は10歳年下の善浪ミツエと再婚。孝と悌子という二人の子供にも恵まれました。

勤務先の北海道拓殖銀行でも出世を重ねて役員に昇進。昭和25(1950)年4月刊行の『北海道拓殖銀行五十年史』には忠の名前が「常勤監査役」として掲載されています。

さらに忠は、金融制度の歴史について研究を進めていました。

北海道大学の学位論文目録には、「各国不動産金融制度の発達に関する研究」という論文が掲載。昭和36(1961)年7月27日に農学博士の学位を授与された記録が残されています。

忠にとって、大学卒業から40年以上を経ての学位取得でした。

銀行実務を歩んできた忠が、金融の仕組みを歴史的に考察する研究者としても成果を残したことがうかがえます。

昭和38(1963)年、忠は北海道拓殖銀行調査部から『西欧諸国における金融経済及び債務法制小史』を刊行。ヨーロッパの金融経済と法制度を対象にした著作でした。

北海学園大学の『開発論集』にも、忠の論考が掲載されています。研究の対象は、土地所有や銀行制度の歴史研究などに広がっていました。

忠の活動は七十代に入ってからも続き、北海道の歩みをたどる仕事を続けていたのです。

昭和52(1977)年、忠は世を去りました。享年82。

稀代の文芸家と熱烈な恋をして、裏切られた果てに一人となり、北の大地で新たな花を咲かせ、後世に種をまいた一生でした。

朝ドラ「ブラッサム」の話題に関しては、下記記事でも取り上げていますので、ぜひご覧ください。

【ブラッサム】珠を「文学の道」へ導く4つの転換点――悪評で居場所を失った受難と、運命を変えた“救世主”

朝ドラ「ブラッサム」化粧・初恋・失恋が引き寄せた従兄との再会…珠の運命を変え「文学の道」に導く4つの出来事朝ドラ「ブラッサム」第4週のテーマは『岩国と、共に』。その故郷・岩国は、ヒロイ…

朝ドラ『ブラッサム』元夫の弟と同棲&4度の結婚!ヒロイン葉野珠(石橋静香)のモデル・宇野千代の生涯【前編】

令和8年(2026年)後期の朝ドラ(連続テレビ小説)第115作目「ブラッサム」が、2026年9月28日(月)から放送開始されました。石橋静香さんが演じるヒロイン・葉野珠(はの・たま)のモデルとなっ…

【ブラッサム】最速離婚した夫の弟が「2度目の夫」に!史実での再会と同棲、モデル・宇野千代が辿った波乱の愛

朝の連続テレビ小説「ブラッサム」第2週『父からの、解放』。ヒロイン・葉野珠(石橋静河)が通う山口第二高等女学校は、「良妻賢母」教育に力を注ぐ学校でした。朝ドラ「ブラッサム」や、葉野珠の…
 

RELATED 関連する記事